旧車を購入して自分の物になってから、まず第一に行うのはやはりボディの清掃や、室内の清掃からだと思います。
旧車あるあるですが、購入する前の現車確認の際は気が付かなかった箇所のゴムの劣化や、ボディの傷などが見えてきます。
旧車なのである程度は仕方ない部分ではありますが、できる限り綺麗に維持をしたいというのがあたり前だと思います。
今回は、ゴムパーツ類の劣化を防ぐには?
これをテーマとして下記にまとめました。
まず、なぜゴムの劣化が起こるのか?を理解しましょう。
代表的なのは:
- 酸素による酸化
空気中の酸素と反応して、ゴムの分子構造が壊れていきます。これでゴムが硬くなったり、ひび割れたりします。 - 紫外線(太陽光)
紫外線を浴びるとゴムの分子が壊れて、ボロボロになります。外に置いてあるゴム製品が白っぽくなったり、ベタついたりするのはこれが原因。 - オゾン
オゾン(O₃)もゴムにとって天敵です。特に引っ張られているゴム(タイヤとかベルトとか)は、オゾンによるひび割れが起きやすいです。 - 熱
高温にさらされると、ゴムの分子が熱で活性化して劣化が進みます。エンジン周りのゴム部品が早くダメになるのもこれ。 - 油や薬品
ゴムの種類によっては、油や溶剤に弱いものもあります。ふれると柔らかくなったり、溶けたり、逆にカチカチになったり。 - 経年変化
たとえ空気や光を遮断しても、ゴム自体がもつ分子の結びつきが時間とともに崩れていくので、いずれは劣化します。
これが全ての原因ではありませんが、まずこの事を知って分かる事は、
あたり前ですが、どう頑張ってもゴムの劣化は進みます。
ではどうすれば長く良い状態で維持できるのか?
旧車のゴムパーツ類を販売して約10年の経験でいうと、1番大事なのは「熱」かと思います。
いわゆる気候の寒暖差が大きいほどゴムの劣化が早いかと思われます。
例えば、ハコスカのフロントガラスウェザーを事例にあげますと、横の長さが夏と冬で約1~3cm変わります。
暑いとゴムが伸び、寒いとゴムが縮む。
この繰り返しがゴムを劣化させる1番の要因だと、肌感覚ですがあります。
もちろん日光にあたり続ける、雨風にずっとさらし続けるなどありますが、
旧車の保管を考えると、ほとんど全ての方が車庫など室内保管になるはずです。
なので、旧車を保管するのに最適なのは、寒暖差があまりない状況で室内保管が正解だと思います。
なるべく湿気の少ない、寒暖差が少ない環境で保管をしてみてはいかがでしょうか。
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